良い詩について

良い詩について。 文字まで正確に思い出せなくても、ふとした時に思い出されるもの。それが自らにとっての良い詩です。 思い出されるものは、作者名、作品テーマ、印象深いフレーズの主旨。そして詩情、あるいは作品に触れた時の心やその動き方。 「かおり」や「音楽」にも似た力があると思います。


そういう詩がたくさん心の中に灯っていることに気づかされます。 詩を続けて来たからこその幸せなのかも知れません。 昔、大学の先生が「文学はビタミンの一つだ」という主旨のお話をされていました。収容所で生き延びた文学者の話を取り挙げながら。 今ならその意味がわかります。


つまり、詩は、その方の深くにまで到達し得る。 私も良い詩を書いていきたい。それはきっと、誰かに届く為に書くという方法で生み出すものではないのだろう。自分と向き合い、闘い続けていく背中から、ぽろぽろと残していく軌跡のようなものなのかも知れない。