書いて書いて書いて

灰色の空はもう何度も見て来たけれど
土曜の昼間に見せられると
まぁ少し呪いたくなる気持ちにだってなる
四月だというのに、どこか知らない街と街の間の川面が波立っていて、冬を想起させられた
人生は自由だと言うが、平日の昼間、キラキラ歌っている世界にだって向かえずに、キーボードに弾ける時給発生の音、音、音を聞くしかなかった
往年のあのゲームのコイン獲得の時くらいに、明るく鳴いてくれるならまだ幾らか良かったのにな
なんて馬鹿みたいなことを思っている
休日の車両に揺られて

この世界に自由も幸福も感じる者がいれば挙手して欲しい
「話がしたい」
そう書きかけて違うなと思いとどまった
あなたの存在をただ感じたかった
あなた達が沢山居ることを知りたかった
嫉妬して、不公平を嘆いて、その後にはちゃんと、そういった人様の幸福を喜びたかった
そんな自分だって知りたかった

挙手せよ
幸福が遠い人もみんな、みんな

手を挙げていたのに、誤魔化すようにストレッチしているように振る舞ったときの恥ずかしさ、あとその痛みなら知っている

挙手してよ
幸福が遠い人もみんな、みんな

病室の窓の向こうを見つめる人が昔言った
青春時代に探した日々があったこと
みんながみんな得られたろうか、それは言うまでもないこと
そして今、それでもその先を強く生きていくのだということ