離散したせかいに千切れるよ笑って

そうだよ、今から飛び込むから見てて
ちゃんと居なくなるから見てて
ほら

気がつくと片側の瞳からだけ涙が流れていて
ここがベッドルームでも岩と岩の間でも波を受けていても天国でも地獄でももう何でもよかった
アーティストが夢を歌う横で
悲しみ絶望を歌う人間こそが真のアーティストだと世界を睨みつけていた
涙を拭ったら
夢の終わりでもって終わりとして
忙しく身支度をした
壊れたドライヤーは年中冷風で
今の時代ディスカウントショップでそれなりのものを買えるのになぜか頑固な姿勢を崩さなかった
崩さなかった
そんなこと一つとっても器用に立ち回れたらあの時あんな借金はしなかった
免許が取れるのに卒業直前で辞退した
30万ローンを24回に分けて払うことを決めた夏の隣で、親親親と口々に言うのを聞いていた
愚かだからこの世界は公平だと思っていた
努力は報われる夢は叶う君も幸せになるのだと
現実にケチをつけても何にもならないこともその少し後に学んだ
君が千円のランチを食べる隣で
丸めたおにぎりの見てくれを気にして隠れて食べる人生があることを知った
米が食べられることがもう贅沢なのだと知った
ダンボールをかじって
そんな風に下を見ればきりがなく
この世は二つに区分されていて
幸自慢も不幸自慢もキリがないから、そうだった
だから飛び込んだんだった
片目から泣くなよ両方から泣きなよ
そんな声も聞こえたけれどきっとこれも後付けだろうな
後付け後付け後付けで、飾りが増えるほどに僕らの人生は虚しくなった
穴はたった一つのものでしか埋められず他のガラクタ美しいものを持って来ても足りなかった
豪邸に積み上がる虚無とワンルームに溢れる精神病のどちらが幸か不幸か
そんなものはかってどうするのか
君は今幸せか僕はどうか
ここで今絶叫したら晴れて仲間入りか
君が叫ばないのはなぜか
僕が叫ばないのは

この文字たちはどこへ行くのか、ゴールなんかあるのか
裏門で局部を蹴ったあの子が母になったと聞いた
痛みは消えたのに何かが今もずっと痛い
俺は何になったのか
君が何になるのか
これは何になるのか
詩はどこへゆくのか

 


断絶せよ世界
断絶を叫んで断絶に狂って痛みのままにのたうち回れ
世界に壊れる身体も心も見てよねえ
ほら、今から飛び込むからさ


断絶せよ
断絶せよ
諦めて諦めて諦めて諦めても消えない世界よ断絶せよ断絶せよ断絶せよ
千切れ飛ぶからだを見ていつか笑う君よ
千切れ飛ぶから

見てよ