無色透明凪無名

‪俺は素人で、楽譜も読めないのになんでこんなにも無性に曲が作りたくなるのか。昔から何度も何度も作りたいと思うのか。

幼い頃、試しては完成出来ずに結局いつもゴミになったあの新聞紙の棒や、その他の何か。悲しい気持ちでぐちゃぐちゃにして丸めて捨てた時の気持ちを覚えている。一生懸命作ろうとしたものほど、捨てるときには捨てにくいゴミになっていたのを覚えている。硬くなった棒を折って丸めて捨てるとき、手が痛くて痛くて仕方がなかったのを覚えている。あの痛みが悲しみを自覚させて、手がどうにかなるくらいの力で丸めていたのを覚えている。あの悲しみは夢に届かなかった痛みだ。大人になっても、今も俺は無知で、でもどうしようもなく追いかけたくて、詩でさえもこの現状なのに無名なのに、曲も作りたくなるのだ。