(22)ろーりんぐ

いつもはじめに食べ終えた
最近は、その後に浮かび上がる窪みをずっと見つめている
ましてケーキ屋やさんのそれならいいのだけれど
だって、買って来たあの子以外はそれはもう味気がなくて
小さい頃、年に一回のその時に、この味は知らなかったなあ

母さんにあーんしてもらった時
あなたにあーんした時
独りならとオマケの蝋燭をやめた時
僕にもいつか、あーんする時?
そう言えば箱を開ける時の瞳は踊っていたなあ



苺、
苺ころりん
苺、ころころ
ころころ、ころころと転がって
今はその後の窪みにて、見上げています

 

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