詩人のひとさし

爆撃地までの距離はこの際どうでもいい着弾したミサイルは各地を生焼けにも出来ないから、声明は蜂の巣を叩いたように溢れ出したミツバチは、もっと攻撃して自己防衛した方が良いのではと思うほどの生態をしていた花が好きな可憐をしているそれでも草花が炭…

ナニカ:バンド / クヮン・アイ・ユウ

何ものも我を変えることなしこちらからせかいに対して何も変えようとしないから、せかい側からもこちらを何一つ変えようとしないでくれ‪そうして閉じこもった部屋にて外界の音がするやわらかく、あたたかなひかりの音例えば鳥の鳴き声、陽の光‪けれど外では…

日記:それでどうするというのか

確か24、5歳のときに名前をもらった。それは「心理的虐待」と言うらしい。テレビや漫画で見ていた虐待、それは殴られる脅されるなどぱっと見でわかりやすいものだった。自分はその歳まで、それを一体どんな名前で呼べばいいのだろうと考えながら持て余し…

詩:ぴかぴかのアクタ / クヮン・アイ・ユウ

男性用便器は二つあってそのうちの一つの排水口に蛾がひっくり返っていてぴかぴかやたらと綺麗な陶器製のそれにも世界にも腹が立って、気がつくと運び出していた窓一つないその部屋にそいつはどうやって入ってそれから、どうやって出て行くというのだろうト…

詩:追憶より速く / クヮン・アイ・ユウ

今夏いちばんの波に向かって走ってゆく人々を見送った‪日焼けに弱いからだに腹を立てながら、ポーチにて二の腕に爪を立てた‪皮膚が血を噴き出して、「ごめんなさい、ごめんなさい」と言っているようだった ‪ハンガーに草臥れる宇宙服に着替えて出かける‪夢も…

詩:煤ロンド

文字数の多い月曜日原稿用紙いっぱいに敷き詰められた収まり切らない人間が、すし詰めの車両に等しく酸素を薄くする書き切れない感情が最後のマス目を超過するはみ出し者の言葉が私を私たらしめるから、私たちはもっと饒舌になったって良かった改行も段落も…

いつかの『あのころにもどりそうになる』になる、その夕べ

昨夜は人生で初めての体験をした。30代を超えてふと振り返る。最近何か新しい体験をしただろうか。そんな中、今回は非常に貴重な機会をいただいた。4月24日火曜日の朝8時、遠足へ向かう小学生の集団に揉みくちゃにされながらこれを書いている。子どもたちは…

詩:なないろ

不法投棄は世界の一番暗いところで行われる一番優しい人はいつもボロボロで、その山の陰で今日も困ったように笑っているまた誰かが棄てに来た作業中指を切った人に手当を申し出たら爪先で蹴飛ばされたぶつかったせいで幾つかの瓦礫がゴロゴロと転がり落ちる…

詩:困窮は鳴かない

困窮は鳴かない都会の路地裏、暖をとりたくて、自動販売機と壁の隙間で静かに息絶える困窮は鳴かない階段の踊り場、不自然に立っている人に尋ねると、昼食抜きを誤魔化す為に踊っていると言った「そうか、踊り場だもんね。」と辛うじて笑い合って、何かを一…

日記:君はどうしてやめないのか / クヮン・アイ・ユウ

今夜は珍しくパソコンで文章を書いています。いつもスマホだから。 皆様こんばんは。クヮン・アイ・ユウです。僕は15歳から詩を書いている者です。 どうして改めてこんなことを書くのか。それは、出来るだけこの文章が遠くに飛んで行った時のことを考えて…

遺書には詩を

俺は馬鹿だった俺がこの社会に嫌気が差して、ぶつける先のない感情に苦しんであれこれ過食するなら、詩を書けば良かった 詩を書けば良かった俺が自ら命を縮めるくらいなら、詩を書けば良かった命を縮める行為は誰にも見えないから、これで死んだら無駄死にじ…

ヒーロー

許しても許しても際限ない許される時は一瞬で、そしていとも容易く、また、忘れて、しまってわたしを許すことはこれ程許しても許しても許しても許しても許しても許しても許せないわたしを、次から次にわたしたちは見つけて人に許されて人を許して許されて許…

向かっている

‪出勤直前、黙ってこちらを見つめる飼い犬を抱きしめる時間もないと言い訳した‬「もう時間だから!」そう荒々しく言い放った見上げる我が子の瞳恋人を、家族に冷たくしたその時の表情私たちは、兎にも角にも忙しい日々、毎時毎秒、次の予定があった出かけな…

生を偸む

生を偸む1998年今から大体20年くらい前当時の日本はどんな時代だっけなえーわかんないからウィキペディアで調べてみた年間自殺者数が3万人を超えたらしいちなみにこれは前年より8000人も増えたらしいCD生産枚数は約4億5717万枚で国内史上最高、CDバブル絶頂…

余光を啜る

家で語るのをやめて学校で語るのをやめて職場で、友人と、恋人と、語るのをやめてついには自分と語り出すカーテンの隙間から射す光に腹を立てる目張りするテープも切れた時計の電池も切れた退路も途絶えた伝達への期待もとうに事切れた誰かを置き去りにどこ…

わたし

自らの内から出る言葉が他者にかからないようにマスクをして外から来る言葉が体内に入らないようにマスクをして内在する言葉や外界をまるごと細菌と見なしてそれでも語られてしまう情報に蓋をしたくて目を潰した髪を抜いて、ほくろを取って、声帯を、聴覚を…

日記20190326

大してありもしないのに、毎回給料支給日の通帳残高の数字を見て安心したり、夢を見るのは懲り懲りだ数日もすれば支払いで安心も夢もほとんどなくなって、残るのは不安と現実バリエーション豊かなカラフルな生活は、二種類の着古した衣服を交互に着ることし…

無題の詩

列車内を飛翔する羽虫は、人々の眼前を通り過ぎるたびに忌み嫌われ払われる接触せずともその風圧のみでいとも簡単に地面に叩きつけられそうになっている耐えて再度飛び上がろうとするも、そもそもこの列車から外へ出られることはないだろうたとえ出られても…

真空 / クヮン・アイ・ユウ

ごめんなさい好き離れたくない羨ましい苦しいさみしい欲しい痛い止めて欲しいそういう言葉を言えなかった言葉を突き放して殴りつけて騙くらかして嘘をついて嘲笑って差別して正しさを掲げて引き下がらなかった言ってしまった言葉でしてしまった行動で言えな…

詩:春(企画 #言魂の集い 第一回テーマ「春への憧れ」に寄せて)

春ってなんだ勝手にポカポカやって来てそのくせ明暗に境界線を引いていくゆめにあぶれる父、母の喜び友と笑い合うわたしはと言えば相談コーナー控え目とも目印とも呼べぬ暗所にて並ぶ春の葬列わたしたち自身の為の葬送あぶれたままのわたしたちを食い繋ぐな…

マーカー

世界の果てのにっきは、安広告の裏紙に暮らしている発行元の貧しさを隠す為の表面のうるさい色彩にも紛れてしまうその文字を、この世界の誰も見つけないから詩人が居る声もなく埋もれてゆく人々の為に詩人が居る風邪っぴきの平日、教育テレビに感化されて作…

じんりきひこう

‪詩人Zは飛行機ではない。‬‪人力飛行機だ。その中で、‬カラフルな紙飛行機とか斬新なかたちの竹とんぼとか作りたい。遠くに行きたいと俺は言いながら、たぶん単機では、パイロット1人2人では、遠くに行けないことがわかっている。だから各地に人力飛行機…

ベント、恥散らかした踊り場にてベント

誰にも気づかれぬようにベントバコ隠して食ったベント味もしない嘘塩味ならあった、涙の誰にも気づかれぬようにベント食う子をうむ世が嫌いで嫌いで、憎くて憎くて仕方がなかった優しさを求めた期待し求めた破れて、破壊に向かったあいつと俺のどこが違った…

アマチュアとプロ、夢

自分の詩やそれに関する生産物を売るのかどうか。幾らで売るのか。売れるのかどうかという現状存在する課題については、今後「売り方の工夫」や、「どんなものを作るのか」といった試行錯誤をしながらクリアしていきたい。自分の詩の活動は、アマチュア活動…

独白

ほっぽり出された詩情なら、地元駅改札前、職場最寄り出口にも転がっている途中水を買った、昨日も今日も不満げに買った自販機前にはもう落ちていない契約社員のあの人が、僕は実験動物と嗤うから悲しかった悲しくて悲しくて悲しくて悲しくて悲しかった帰り…

がいこくへゆくよボクは

‪最近はよく働いています。詩を続ける為にお金を稼ぐ仕事をやっているはずが、今はその仕事も大変面白くて、僕は僕をどう割り振るのかということを考えることが増えました。‬と言いつつ、もともと仕事はやりがいで選んでいました。相談の仕事です。この仕事…

はたらいてはたらいて、それでも詩をかきつづけよう

‪こちらでは、普段あまりしない、「伝達性を上げることを目指さずに書く」という立ち位置でお送り致します。‬‪プロの方はすごいな。‬僕などは生きる日々の感情のやりくりに必死で、それを言語化することは時限。だから、プロの方がレコーディングやその他諸…

暗夜こうかい、灯光というひかりについて

通勤出来なくなった朝同じ人を世界のどこにも見つけたくないと思った灯台の光は航路を照らす光と思っていたけれど、暗夜航海するか弱い船にとって、それはまるで誰かを探す光のようでもあった逃亡犯の為でなく、同じ人が世界にどうか居ませぬよう幸か不幸か…

私小説について

‪過去の苦しみを自ら語ることで、自認することで、蓋を外された容れ物から土石流のように溢れ出すものがある。その勢いや量に圧倒され、身動きはおろか、まばたき一つでさえ出来なくなる。‬それでもこのままでは居られない。恐ろしくても見つめなければなら…

せかいのおわりのときに、だれのこえをききたいかよくわからないでも他の意味なら、せかい、つまり自分の命の終わりにだれのこえをききたいかそれは少し考えやすい気がする誰だろうなんでだろう