街のひ、果てるひかりに

白い朝

くゆらせる煙のいちまい向こう

気怠げな表情がゆっくりと覚悟に目覚めていく

形だけ真似たわたしのそれとは違う、呼吸があった


起き上がってからの動作は速く

ひな鳥がパクパクと口を開いて鳴き続けるように

わたしはただ、呼吸し食べ、寝て排泄するだけの生き物だった

人は時に、その人たちをまるで人間ではないかのように扱うが、あの時代、あの人は確かに人間だった、生きていた


ネオン街に手を引かれてゆくというよりは、身ひとつで自ら潜っていく漁師や海女のようだった

何回目かのしゃせいに立ちあったあと、ていねいに、やさしく手を洗いながら、お夕飯のことを考えた、その先の笑顔のことを考えた

徐々に擦れていく何かを知りながら、それでも生活は進んでいく

ごま油に醤油をかけたご飯を喜んで食べていたひな鳥は、雨どいの下ひしゃげて死んでいた



二階建ての夜行バスから見える景色に自由を感じた

最期の街

カーテンの隙間から射し込む光は、いつかのひかりに似ている気がした

滲むフィルターにネオンが綺麗で、ぐしゃぐしゃの表情に、離れ難い愛おしさを覚えたこと、思い出していた

こえとギター展

20分間のライブパフォーマンスを無事に終えることが出来ました。

ご覧下さった方、気にかけて下さっていた方、ありがとうございました。

11作品を用意して行きました。

会場の雰囲気、お客様の層などを見ながら受け取った自らの感覚を信じて、リーディングする作品を変更したり、順番を変えたりしました。

当日は小さな紙を配布しました。どんな紙かと言うとここに載せている画像と同じものです。A4半分のサイズです。

最終的には、8作品を以下の順にパフォーマンスしました。◇は詩の朗読、◆はポエトリー・リーディングでパフォーマンスするという構造にしました。

詩に遠い方々にも、詩とは何かということや、朗読とリーディングを私がどう定義づけて使い分けているのかということを感じてもらいたいと考えていました。


◇1.ふれる

◇2.Umi

◇3.悲しみの海、たゆたうからだ、あずけて

◆4.四つ角に孤独

◇5.てのひらに優しさが開かれる

◆6.生きてゆくなら、生きていくから

◆7.暗夜こうかい、灯光

◇8.街のひ、果てるひかりに


尊敬する先輩がおっしゃっていた、詩が持つ遅効性(即効性とは反対の意味です)を意識して、詩の力を信じてパフォーマンスしました。

また、同じく先輩のライブパフォーマンスを拝見して、真似したいと考え、座った形や立った形、何気ない所作についても意識をしました。じっとしているということも表現なのだと。



主催であり演者でもいらした、佐々本さま、ばるるさま、

演者のてぃのさま、tumulusさま、

そしてお客さま、目の前のあなたさま、

ありがとうございました。



えんぴつのもじがきえるころ、


詩が呼吸しますよう。



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B-REVIEW TEN / びーてん

B-REVIEW TEN、ありがとうございました。

詩、コミュニケーション。

まぶしい場所でした。まぶしく見えた。

日ごろまばゆさとは遠いですから、まぶしいところにはいたけれど、現実感のない心地もしました。

直接、間接問わず参加くださった方々、ほんとうに、ありがとうございました。


ぼくは、今から書くことを、きっと上手くは言えないと思います。ですが、向き合おうとはしたい。そう思います。


パーティーが終わり、僕はどこかで、自分がせかいの主役かのような、ヒーローのような、そんな感覚が持てるような、華々しい今日を生きているということを想像していたのかも知れません。

ですが、今日は今日で、先週の土曜と、2週間前と、1ヶ月前ともなにも変わりません。どちらかと言えば、くらいです。日曜日はあまりにまぶしくて、僕にはまぶしすぎました。

まばゆさよりも、どこかで、今日のような日陰が信用できます。それはきっと、詩の多くを、そこで書いてきたからだと思います。

とは言え、たまにはパーティーを開いて、普段とは違う自分に跳躍してもいいのかなとも思います。


やっぱり、あんまり上手く書けなかったな。僕はなにを書きたかったのかな。少なくとも、書こうとしたかったんだな。まいにち、断絶に抗う感覚があって、生きているということは、生きていく限りは、断絶に抗っていくことだと、そうしていかなければならないと、思うのです。

何かが伝われば嬉しいです。


無駄なく美しく語られる言葉も好きですが、個人的には、震えながら踏み出す一歩のような、醜い、ダサい言葉が発せられる時の奥にある心を、信用しています。



B-REVIEW TEN、ありがとうございました。


、展、典、点、転、天、てん、テン、



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ヒール

打ち出されたЛайка
①「コミュニケーション」 - ②「宇宙遊泳」
その、コロケーション

平凡な暮らしを望む
毎日、毎朝毎昼毎晩打ち上がる
駅構内、片足だけのパンプス
沈黙が語るもの
僕らは打ち上がる幽霊
魂の老齢
「負け犬」は自称Wordsではなかったのか
孤独にあぶれる
Hard Bind

「不通」を「遊泳」と訳した架空の文豪は、心の中に暮らしたい

どうしても、どうしても傾くDiscount Bento
カラダを持て余した
与えられたビニール製の人生では
どうしても、どうしても持て余した

ダンゴムシに憧れた
幾らか早くても、丸まれないカラダが嫌だった
愚鈍と揶揄することで護ったつもり
守れなかった

詩に関して/詩

詩で、とおくへ行きたい。

音楽、スポーツ、学歴、年収がそうであったように、いつか詩も、特別の幻想となってしまうのか。させてしまうのか。

もしそうであっても、唯一やめないものとして詩は続いてゆくだろう。

本当にもうやめなけれならないその時まで。


特別の夢に醒めて、もがきつかまった流木のような詩の世界。

諦めるとき、その終わるとき、詩と特別の繋がりが断たれていく。

喧騒の跡地に舞う軽草は、父の母の、撫でる掌のように柔く、柔く降る夜だった。

リュウセンケイ

悲しい気持ちの朝に、CとOと2、はき出した分だけ沈んでいくからだ。背中に触れる、海底に鳴る音を知っているか。浮上するあぶくを見つめる。

イルカやクジラの視線を感じ、群生するものに身を潜める。お腹のあたりを小魚の尾ひれがかすめる。いのちの温かさだけが、こんな底の底でも見逃してはくれなかった。

俺は死にに来たのにな。俺は死にに来たのにな。おかしいな。おかしいな。

あぶくを追い越し浮き上がるからだ。水面から一番に飛び出したのは、指でも頭でもなかった。口だった。詩だった。

成住壊空

フェイスブックに居る人たちは、段々と誰も近況を語ってくれなくなった。今なら思う。今夜何を食べたのか、どこへ出かけたのか、どんな一日だったのか。聞きたいと思う。

あれらは、奇跡だったのだ。もうかえらないもの。当たり前ではなかったもの。

友だちはいない。けれど、密かに気にしていたAやBやCの人生は現実世界にかえったのだ。顔の見える、手の触れられる距離にいるあなた達のもとへと。